これぞ大人アニメ!『COWBOY BEBOP』

あげぱん一本目の紹介は『COWBOY BEBOP

1998年から1999年にかけて放送されたサンライズ制作のアニメになります。

もう二十年以上前の作品なんですが、何度見ても色あせることのない、時代を超える魅力を持った名作です。あげぱんは何周観たかもうわかりません(笑)

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引用元:カウボーイビバップ  ©サンライズ

今回はネタバレは極力しない方向で紹介していきたいとおもいますので、お付き合いのほどお願いいたします♪

 

ストーリーが気持ちいい

時は2071年。宇宙開拓時代を迎えた人類は太陽系内に生活圏を広げており、悪化する治安への対策として、指名手配犯を捕まえる賞金稼ぎ、いわゆる「カウボーイ」たちが活躍している。カウボーイ稼業を営むスパイク・スピーゲルと相棒のジェット・ブラックは、古い漁船を改造したオンボロ宇宙船「ビバップ号」に乗り込んで宇宙を駆け巡っている。大物の賞金首を捕まえることもある一方、その荒っぽいやり方に巻き込んだ一般市民からの損害賠償請求も多い彼らに金銭的余裕はない。

そんなビパップ号に奔放な美女フェイ・ヴァレンタイン、天才ハッカーエド、犬のアインが転がり込む。おのおの何かしらの事情を抱えながらも、一同はビパップ号で緩やかな絆を育み、行く先々で様々な騒動に巻き込まれる。

引用元:カウボーイビバップ - Wikipedia

 

基本は一話完結の小気味良いテンポで話が展開していきます。時にコメディチックに、時にはシリアスに、賞金首を追いかけ回して腕は良いはずなのに毎回何かしらのトラブルで儲けにはならず、貧乏暮らしに文句を言うのが定番の流れで、それが彼らにとっての日常でほのぼの感というか何かアットホームな雰囲気に心温まる、古き良き昭和ドラマに通じる安心感があります。

しかし物語が進むにつれて各キャラクターの抱えている過去が徐々に明らかになり、それに向き合っていくことになります。

裏切りを許さない組織、組織に裏切られた男、過去と切り離された女…

 

あと子供と犬w

 

コメディ部分とは打って変わって、ハードボイルドなパートでは一切容赦のない、逃れられない現実感は見ていてゾッとするほどです。特にピエロ回はトラウマものです。

結末に至るまでに彼らの辿る道筋を、珈琲片手に笑い、泣きながら視聴する…

『死んだ女のためにできることなんて、無いさ…』

コメディとシリアスのバランスが秀逸なSFアニメです。

 

キャラクターが浪漫の体現

 主人公はけっこう怪我します。ええ強いんですよそりゃあもう。でも実際問題人間は撃たれれば死ぬんです。沈黙のナントカさん以外はw

でもやられるから妙に人間臭いというか、完全無欠のヒーローではないところが感情移入できるんですよね。

 

なによりカッコいいとはこういうことだ、と言わんばかりの渋さ爆発キャラばかりで昨今のキラキラ絵の美形キャラですけど何か?みたいな者どもとは一線を画した色気があります。

主人公の年齢が27歳、相棒が36歳って時点でお子様お断り感が満載ですしw

 

また主要各キャラクターたちがそれぞれに抱える事情が、バックボーンとして強烈に作用してキャラごとの個性を際立たせています。アットホームでありながら陰のあるキャラクターたちのやり取りが、共同生活を送りながらも疑似家族になろうとしない絶妙な関係性を成立させていて、こういう馴れ合いにならない関係性に憧れますw

 

あげぱんは初視聴が二十代前半だったので、この渋い大人たちの魅力に一発で惚れましたがもっと若かったらまた感じ方が違ったのかもしれません。いずれにせよ歳を重ねてからのほうがこの登場人物から滲み出る旨味みたいなものが美味しく感じられるのではないでしょうか。

 

言葉を超える音楽

誤解を恐れず語るなら、この作品の8割はジャズで出来ていますw 

 いや実際にこの作品の音楽ってすごいんですよねw たぶん聴いたことない人いないんじゃないかっていうくらい日常の中に普通に流れてるんです。

オープニング曲の『Tank!』が一番有名だとは思いますが、人によっては某バラエティ番組の曲だと思っている人もいるんじゃないでしょうかw

作中曲もバラエティから報道まで様々なシーンで使われてます。あげぱんはサウンドトラックもヘビーローテーションで聴いていたので、いまだに反応してしまいます。

 

…作品としての感想に話を戻しましょう。

シーンに合わせた完璧な作曲です。曲がシーンを語るほどに雄弁で、あげぱんは曲から映像が浮かぶ感覚を生まれて初めて味わいました。同じ曲でもボーカル付きとオルゴールアレンジというバリエーションの『Adieu』と『Memory』という曲があるんですが、『Memory』の方は主人公のスパイクの過去を雄弁に表現していて、泣けます。

目は口程に物を言う、とは言いますが「音楽が映像並みに情報を持つ」というのはこの作曲者さん以外には知りません。

曲を聞いてみるだけでもおすすめです。

 

セリフの良さ

 この作品を語る上で欠かせない要素が「名言」です。

ただ人生訓になるようなものではなく、その場面ごとの登場人物の「心情」を一言で言い表すような爽快感のあるフレーズ、という意味での名言になるかと思います。

そのフレーズのカッコよさが作品のスタイリッシュ感になっており、キャラクターの魅力、そしてこの作品があくまでハードボイルド作品であることを表現しています。

 

『…俺は猫が嫌いだ』

 

この言葉の意味がわかる頃にはあなたはビバップの世界にハマっていることでしょうw

 

総合的にハードボイルド

この作品をあえて一言で語るなら「渋カッコいいハードボイルド」ですかね。

ハードボイルドの正しい意味が実は分かっていません(笑)が、あげぱん的には「カッコいいけど自分にはできない」生き方=浪漫、だと勝手に思ってます。

 

登場人物の選択が、そこに至るまでの過程がコミカルにシリアスに渋くカッコよく紡がれ、切ないけれども納得できてしまう結末へと向かっていく…

 

物語の幕引きがこれほど綺麗な作品はあまりないと思います。

 

全26話とまずまずの分量がありますが、人生の大事な半日分を費やしてもおつりがくること請け合いです。

もし興味を持っていただければ、ご覧になられてみてはいかがでしょうか♪

 

 

ブログはじめまして‼

世界中の99%以上の方へ、はじめまして「あげぱん」と申します♪

当ブログでは私こと、あげぱんが興味のあるもの、好きなものについて感想を交えながら紹介をしていこうと考えています。

 

事の始まりは2020年、新型コロナウイルスの世界的パンデミックに端を発します。

毎月一回、休みを取って友人たちとドライブに出掛け、コンビニやスタバの珈琲を飲みながら一日かけて他愛ない話をする…

 

…そんな幸せを新型コロナは私から奪っていったのです‼ 許すまじコロナ…‼

 

というわけで、お出かけ予定のなくなったあげぱんはストレス解消のためにドライブ中に喋りたかった内容をブログにすること思い付きました。

 

喋りたかった内容? えっと、主に好きな小説とかアニメとか映画とか…

 

…と、まあ思い付きで始まったことなので、このブログがどうなっていくのか

正直わたし自身もよくわかっていませんが、自分なりの感性を発信できていければと思っています。

 

拙い文章に薄い内容、ブログの「ブ」の字もわからない初心者ではありますが、

ここから、頑張っていきたい所存であります。

 

皆様どうか生暖かく見守ってやってくださいませ~♪