スマホ画面をTVに映す方法(android編)
どうも~。あげぱんです♪
今や老若男女スマホ持ってないほうが珍しいってな世の中ですが、スマホでアニメや映画観たりするのは画面小さくて嫌‼って人も多いんではないでしょうか。
じゃあスマホ画面をテレビに映せばいいじゃない、って思ってもどうやったらいいのかやり方がわからない人も少なくないと思います。
なので今回はあげぱんなりに、「スマホ画面をTVに映す(ミラーリングする)方法」を調べてみました。
あげぱんは生粋のandroidユーザーなのでandroidしか調べてません。iPhoneユーザーの方ごめんなさいm(__)m
でわでわいってみましょ~♪
大きく分けて2種類の方法
基本的にスマホをテレビに映す手段として、「有線接続」する方法と「無線接続」する方法があります。昔のビデオデッキみたいに接続コードさえあれば「今すぐテレビにつなげられるんだ~」ってなるかというと、そういう訳にはいきません。それぞれに対応するための機器が必要になりますし、かかる費用も違ってきます。
それでは各接続に必要な機器、メリット・デメリットについて簡単に紹介します。どちらの方法が良いか参考にしていただければ幸いです。
有線接続に必要な機器・メリットとデメリット
有線接続する場合、スマホのコネクター(充電コードの差し込み)の種類によって必要な機器が変わってきます。android端末で主流なのは、「microUSB」と「USB-TypeC」になります。有線接続で注意すべき点として、対応機種が限定的な場合が多いということが挙げられます。
- 「microUSB」の場合、「MHLアダプター」を使用してスマホ画面をテレビに映すことは可能です。MHLという規格に対応している必要があるため、ある程度スマホに詳しくないと有線接続するのは難しいです。
- 「USB-TypeC」の場合、「TypeC→HDMIアダプター」を使用すれば可能です。「USB-TypeC」は比較的新しい機種で採用されている場合が多いです。ただしこちらもDisplayPort Alternate Modeなる規格に対応している必要があります。
- その他では「microHDMI」に対応している機種であれば「microHDMIケーブル」を使用することもできます。
有線接続のメリットとして
- テレビに映した際の映像や音声のラグ(ずれ)が少ない
- 接続設定が簡単な場合が多い
- 機器の導入費用が比較的安め
有線接続のデメリットとして
- ケーブルが繋がった状態になるので操作がしにくい
- 規格が複数あり対応機器がわかりにくい
- 機種によっては有線接続自体が困難
どうしても規格の煩雑さが足を引っ張ってしまっている印象はぬぐえません。
無線接続に必要な機器・メリットとデメリット
無線接続する場合、android端末だと「Choromecast」か「Miracast」 を使用することになるかと思います。
- 「Choromecast」の場合、「Choromecast」本体をテレビに接続し、スマホに「Google Home」アプリをダウンロードしてそこから操作し無線で接続することが可能です。OSがAndroid5.0以降である必要があります。
- 「Miracast」の場合、「Miracast」本体をテレビに接続し、スマホ側に標準機能として搭載されているミラーリング操作を行えば接続が可能です。OSがAndroid4.2以降である必要があります。
無線接続のメリットとして
- 画面から離れた位置で操作ができる
- 対応機種が多い
- 充電しながら映せる
有線接続のデメリットとして
- テレビに映した際にラグ(ずれ)が出やすく、状況によっては途切れることがある
- 接続の初期設定がやや難しい場合がある
- 導入コストは高め
となります。
まとめ
GalaxyやXperiaといった機種であれば有線接続規格に対応していることが多いようですが、個人的にはより確実に接続できる無線接続をおススメします。
筆者あげぱんは、かつてMHLアダプターを購入したものの対応していなかった悲劇の経験者です。以来ミラキャストしか使ってません。有線怖い。
ミラキャストといっても種類がたくさんありますが、質の悪いものだと接続が安定しない場合があります。私のがそうです。安物買いの銭失いにならないよう気を付けてください。
拙い内容ですが皆様の参考になれば幸いです。
でわでわ~♪
名作オムニバスRPG『LIVE A LIVE』シナリオ紹介「原始編」
『LIVE A LIVE』の素人語りで進めていくシナリオ・ストーリー紹介
どうも~。あげぱんです♪
今回語っていくのは「ライブアライブ」シナリオ紹介「原始編」です。
まだ言葉の生まれる前の時代を題材にしたこのシナリオでは、キャラクターどうしの会話が一切行われません。RPGとしては挑戦的すぎる内容ですがそれを補って余りあるゲームの表現力を示した名シナリオです。
今回もネタバレありで語っていきますのでご理解のほどお願いいたします。
でわでわいってみましょ~♪
言葉は無くともたくましく生きる『原始編』
争いは原始の時代から
サブタイトルは『接触』。
まだ人間が言葉を持たない原始の時代。「クー族」という部族で生贄の儀式が行われようとしていましたが、生贄になるはずの娘が脱走してしまいます。怒った族長は娘を連れ戻そうと追っ手を差し向けます。
またとある別の部族では、狩猟を許される年齢になった主人公である原始人の少年「ポゴ」が、相棒のゴリラ「ゴリ」とともに初めての狩りに挑みます。狩りを終えたその夜、クー族から脱走してきた生贄の娘「べる」がポゴたちの集落へ逃げ込んできました。食糧庫に潜んでいたべるに一目惚れしたポゴは、自分の住処にべるを匿います。
そこへ、クー族の「ざき」率いる追っ手がべるを取り戻そうと乗り込んできます。
ざき達を撃退したポゴでしたが、他部族であるべるを匿っていたことが族長にばれてしまい、掟に従って集落から追放されてしまいます。
帰る場所を失って
行く当てのないポゴたちは、荒野を彷徨い洞窟で一夜を明かそうと眠りにつきます。
真夜中、幸せな夢を見ていたポゴが目を覚ますとそこにはクー族の姿が。隣で寝ていたはずのべるが連れていかれようとしているところでした。止めようとするポゴでしたが、ざきの妨害に遭い、べるを連れ去られてしまいます。
ポゴはべるを救い出すため、ゴリとともにクー族の集落へ乗り込みます。ポゴたちを撃退しようと襲い掛かるクー族をしりぞけた先では、べるが今まさに生贄にされようと崖上の祭壇にくくりつけられているところでした。
べるを助けようとするポゴを、クー族長の指示で阻止せんと立ちはだかるざき。
祭壇の上で一騎打ちとなった2人でしたが、戦いのさなか突如謎の地響きが起き、祭壇ごと谷底へ落下してしまいました。
原始人が恐れていたもの
一緒に谷底へ落ちたクー族長は、意識を取り戻すなり一目散で逃げ出します。ポゴやべる、ざきも意識を取り戻す中、谷にクー族長の悲鳴ともつかない絶叫が轟きました。
族長の逃げた先から転がってきたのは族長の証である冠。
現れたのは、肉食の恐竜「おーでぃーおー」。
クー族の崇めていた対象であり、その存在を知っていた族長は逃げようとしたものの、あえなく食べられてしまったのでした。
戦うことを決めたポゴたちに、これまで敵対していたざきも加わり、正真正銘の生存競争の戦いがはじまりました。
わかりあえる人間の力
力をあわせておーでぃーおーを倒したポゴたち。ざきとの共闘と、おーでぃーおーの住処の先に肥沃な大地を見つけたことで両部族のわだかまりは解け、ざきはクー族の新たな族長になったのでした。
そして晴れて結ばれたポゴとべるが、初夜にピンク色の「接触」で興奮しすぎた結果…。
「あ…、あ……!」
「あいぃ~~~~!!!!」
これが人類最初の言葉だったとさ。
おしまい
あげぱんは元ネタを知りませんが
というわけで『原始編』紹介でしたー♪
キャラクターデザインが「おぼっちゃまくん」の小林よしのり先生ということもあってかギャグテイストの強いシナリオですが、ドット絵でのボディランゲージやジェスチャー、イラストでの吹き出し等で表現される言葉のない世界観は、改めて見てみると凄味すら感じてしまいます。
でもオチが下ネタなので台無しですがw(いい意味で)
ゲーム的なやりこみ要素としても、隠しボスのマンモスを倒すと手に入る「コーラのビン」や、モノリス型の物体「モノな石」など、往年の名作映画のパロディ的な要素がちりばめられていて分かる人は思わずクスっとしてしまうようなシナリオです。
興味がわいたら是非プレイしてみてくださいな~。
それじゃ今回はここらへんで。
でわでわ~♪
名作オムニバスRPG『LIVE A LIVE』シナリオ紹介「幕末編」
『LIVE A LIVE』の素人語りで進めていくシナリオ・ストーリー紹介
どうもあげぱんです♪
今回も語っていきましょう「ライブアライブ」シナリオ紹介「幕末編」です。
日本征服を企む大名の城に、とある要人救出のため潜入する若き忍者の物語。主人公のキャラデザインは「名探偵コナン」の青山剛昌先生です。
ストーリー性よりもゲーム性の高いシナリオではありますが、時代劇ならではの登場人物に思わずニヤッとさせられますw
それではいってみましょ~♪
時代の陰に潜む闇を斬る『幕末編』
あらすじ
サブタイトルは『密命』。
時は幕末動乱期。歴史の影に生き続けてきた炎魔忍軍は、日本を支配せんとする大名「尾出院王(いおう)」がとある人物を誘拐したことを知る。
この要人救出を任されたのが若いながらも随一の資質を持つ主人公の忍「おぼろ丸」。
単身尾出の居城へ乗り込んだおぼろ丸であったが、そこは魑魅魍魎の跋扈する魔界と化していた…。
あやかしと100人の人間
「尾出院王」に付き従っていたのは亡霊を使役する「天草四郎」、探求のすえ自身の体もカラクリ仕込みにしてしまった「からくり源内」、そしてこの時代に生きているはずのない「淀君」らであった。
当然大名である尾出に仕える100人もの人間が城中には控えてはいるが、彼らは自分たちの主が人外の怪物共を率いているとは知ろうはずもない。
おぼろ丸はそんな城中の人間や妖を相手に時に斬り、時に逃れながらも要人救出のため城の奥深くへ侵入していくのであった。
囚われていたのは・・・
おぼろ丸は城の地下牢の監視役「天草四郎」を倒し、目的であった要人を救出する。土佐弁を話し、拳銃を持ち陸奥守吉行を佩刀し、北辰一刀流の使い手であるその「とらわれの男」とともに「尾出院王」を打倒することになったおぼろ丸。2人は尾出の首を獲るべく、さらなる手練れの侍や妖怪変化の待つ天守閣を目指すこととなる。
天守閣に待ち受ける魔物
おぼろ丸らはストーカー気質で醜女の「オカメの方」や、鬼に代わって人を斬る「般若丸」などなかなかに癖が強く手ごわい相手を下しながら天守閣へと向かう。
道中「からくり源内」を倒し、源内の製作していたカラクリ人形「カラクリ丸」を仲間にする。尾出院王は源内に作らせたカラクリ人形に「とらわれの男」の皮を被せ、その偽物を意のままに操ろうとしていたのだった。
さらに城を上るおぼろ丸らは忍者の集団に襲われる「淀君」を助けるが、その正体はかつての天下人の側室が怨霊となって甦ったものであった。
「淀君」を討ち果たし天守閣までたどり着いた矢先、一匹のネズミが現れる。
それに暴走し、天守閣を護衛していた虚無僧もろとも爆発するカラクリ丸。
…どこぞの猫型ロボットのオマージュであった。
ついに尾出院王のもとへと辿りついたおぼろ丸らであったが、院王は最後の刺客を呼び出し掛け軸の裏へと逃走する。
呼び出された亡霊「宮本武蔵」を倒し、尾出院王を追い詰め斬り伏せたおぼろ丸らであったが、院王は高笑いを上げ天守閣の屋根へと飛び上がる。
院王を追い屋根へと上がった2人の眼前で、尾出院王は大ガマとヘビの入り混じった怪物へと変貌を遂げる。野望の為に悪魔に魂を売り渡した院王自身も、既に人外と化していたのだった。
怪物と化した尾出院王に引導を渡すべく、おぼろ丸らは刀を抜いた。
明けない夜は・・・
天守を魔境と化した戦いの末、尾出院王は屋根から転げ落ちカエルのごとく潰れて絶命した。
直後、城へと砲弾が撃ち込まれ沖合に黒船が現れた。とらわれた男を救出に来た仲間の船だという。
とらわれの男は自身を「日本人、坂本竜馬」と名乗る。
そしてこれからの日本を変えるために、おぼろ丸に表の世界で生きる気はないかと誘いをかける。
東の空が白み、朝日が昇る。
「この日の本もいつかは素晴らしい夜明けを迎えられると…」
「ワシは、信じちゅうぜよ……!!」
完
大河ドラマも結構好きですあげぱんです
というわけで「幕末編」でした~♪
こうしてシナリオを振り返ってみるとよくわかるんですが、明らかに「魔界転生」の影響のある作品ですよねー。気になった方は是非読んでみてください。あげぱんは漫画版を読みましたw 面白いですよ。
実はこのシナリオ、分岐が激しくて途中のストーリーが結構変わってしまいます。なので今回紹介したのはあくまであげぱんプレイ時のものになります。天草四郎無視したり石川五右衛門助けたりネズミ小僧親子の悲劇があったりしますが、気になる方は是非ご自身でプレイされることをおススメしますw
それじゃ今回もこのあたりで。
でわでわ~♪
名作オムニバスRPG『LIVE A LIVE』シナリオ紹介「SF編」
『LIVE A LIVE』の素人語りで進めていくシナリオ・ストーリー紹介
どうもあげぱんです♪
今回も語っていくのです「ライブアライブ」シナリオ紹介「SF編」です。
映画「エイリアン」ばりの密室の宇宙船トラウマホラーミステリーを、あげぱんの文章力で伝えることができるのか?
今回もネタバレありでお届けしていきますのでご了承のほど宜しくお願いします。
でわでわ行ってみましょ~♪
スーファミ史上最高峰の恐怖体験『SF編』
あらすじ
サブタイトルは『機心』。
今よりも遥か未来。貨物宇宙船「コギトエルゴスム号」は5人の乗組員と1人の軍人、そしてとある異種生命体を乗せて地球へと進路をとっていた。船内で作られたばかりの主人公ロボット「キューブ」は、閉鎖空間で次々と起こる不可解な事件に巻き込まれることとなる。
コールドスリープマシンから目覚めたメカニック「カトゥー」は、自身で制作した作業用ロボットを起動させた。
「コロ……いや犬じゃないし、ならいっそ逆に…キューブ!」
キューブと名付けられた主人公はカトゥーに連れられ乗員を紹介される。船長補佐の「ヒューイ」、パイロットの「カーク」、オペレーターの「レイチェル」、そしてとある任務のため同行している軍人の「ダース伍長」。自室にいる「ホル船長」を含めた6名と1体で地球を目指す船内をカトゥーに案内される。
ミーティングルームへと集まった乗員に、キューブが最初の仕事として教えられたのはコーヒーマシンで「コーヒーを淹れる」こと。
まだマシンの扱いに慣れないキューブは苦いコーヒーを乗員へ配り、軍人ダース伍長にもコーヒーを渡そうとする。
「わたしに近寄るな!」
ダース伍長に跳ね飛ばされ壁に激突するキューブ。ロボットに関してロクな目にあっていない、とロボット嫌いを隠さないダース伍長。
いさめようとしたところに船長からの機内通信が入り、ミーティングは解散となる。
キューブはカトゥーとともに「メインコンピュータ室」へ向かい人語を理解するメインコンピューターを紹介され、その後荷物を積んだ「倉庫」へと赴く。そして倉庫に配された厳重な専用コンテナのなかで『ベヒーモス』と呼ばれる緑色の大型四足獣のような異種生命体を見せられ、これの輸送が今回の仕事だと説明される。
そこへコクピットから連絡が入る。コクピットへ向かうと、地球との通信アンテナに異常が起きて地球との交信が不調になっており、カークとカトゥーが船外へ出て直接異常の原因を調べることとなった。
カトゥーを追いエアロックへ着いたキューブが見たのは、取っ組み合いをするヒューイとカークの姿だった。
止めようと仲裁に入るも、またも跳ね飛ばされるキューブ。
喧嘩の原因は、過去にヒューイとレイチェルが付き合っておりヒューイのほうには未練があることを、今のレイチェルの恋人であるカークが気に喰わないがために起きた、という事だった。
「忘れんなよ、レイチェルはオマエに愛想を尽かしたんだってことを!」
捨て台詞を残し、カークはカトゥーとともにエアロックから船外へ出ていった。
通信アンテナの故障原因を探るべく船外へ出た2人は調査を進める。
しかし突如うめき声を上げ、カークはぱったりと喋らなくなった。
カトゥーからカークの宇宙服の生命維持装置に異常が発生していると通信が入り、急遽調査を取りやめカークを収容する。
医務室へ担ぎ込まれたカークに必死に救命措置を施すヒューイとダース伍長だったが、治療の甲斐なくカークは息を引き取った。
ダース伍長は、乗組員が死亡したにもかかわらず未だ姿を見せない船長をカトゥーに呼びに行かせる。
恋人の死を受け入れられないレイチェルはカークの遺品となった宇宙服を抱え、医務室から飛び出していった。
宇宙服の整備不良だったのでは、と疑うダース伍長に整備担当のヒューイはチェックは万全だった、と弁解する。
そんな中、突如船体が振動し爆発音が鳴り響く。
慌てた様子のカトゥーが戻り、船長が呼んでも応答がないという。
「一体どうなってるんだこの船は!?」
怒りをあらわにするダース伍長だったが、まずは爆発音の原因を探るのが先だとヒューイとカトゥーはコクピットへ赴き、ダース伍長は積み荷の様子を見に倉庫へ向かう。
コクピットへ向かったヒューイとカトゥーは信じがたい事実を知ることとなる。
異常を起こしていた通信アンテナが、完全に吹き飛んでいたのだ。
これで外部との連絡は、完全に不可能となったのだった。
「この船は最悪だ!!」
ダース伍長が激昂するのも無理はなかった。この期に及んで船長は姿を見せず自室に引きこもっているのだった。
今後の行動を決めるためミーティングルームに集まったのはヒューイ、カトゥー、ダース伍長とキューブの4人。レイチェルも自室から出てこない。
ミーティングルームのモニターに船長の姿が映る。船内通信で自室から繋げているであろう船長に、ヒューイはカークが亡くなったことを告げる。
「何、それは本当かね!? それは……気の毒に……」
部下が死んだにもかかわらず妙に冷静な船長の態度に、ダース伍長は違和感をおぼえる。が、まずはカークを弔ってやろうという船長の指示に従うことになり、カトゥーとダース伍長はカークの遺品を整理しに彼の部屋へ向かう。
宇宙葬の準備のためひとりエアロックへ向かったヒューイは、様子を見に来たキューブへ、カークを殺したいほど憎んではいなかった、と思いを漏らすのだった。
キューブは遺体のある医務室へと向かう。
そこに、カークの遺体は無かった。
急ぎカトゥーに知らせるキューブ。
3人は遺体を動かしていない。その可能性がある人物は、彼女以外には考えられなかった。
カークはベッドへ寝かされ、レイチェルは傍らでそれを見つめていた。
「フフ……よく眠ってるわ…… 待ってて、わたしクッキーを焼いてくるから……」
レイチェルの部屋へと踏み込んだキューブ達が見たのは、レイチェルの常軌を逸した様子だった。
とがめるヒューイに、レイチェルはカークを殺したのはヒューイだと喰って掛かる。カークを殺せば自分が心変わりすると思ったのだろう、と。
そんな中、突如部屋のモニターにメッセージが浮かぶ。
―ソコカラ ニゲロ レイチェル
―ヒューイガ オマエヲ ネラッテイル
―オレハ エアロックノ マエニイル
―ハヤク カラダヲ トリモドサナクテハ
―スグニ キテクレ
メッセージを目にしたレイチェルはエアロックルームへと走り去る。それを追い、エアロックの開放スイッチを押そうとするレイチェルを3人がかりで取り押さえた時だった。
どこかで小さな破砕音が響いた。
暴れるレイチェルを抑える3人はその音に気づかない。キューブが倉庫へ行くと、音の正体がそこにいた。
それは緑色の大型四足獣だった。
ベヒーモスが、コンテナから脱走したのだ。
叫び声を上げ襲い掛かるベヒーモスを振り切り、エアロックルームへ逃げ込むキューブ。ベヒーモスが逃げ出したことを知り驚いた3人。その隙を、レイチェルは見逃さなかった。
開け放たれるエアロック。
宇宙空間へ吸い出されかけたキューブを、カトゥーがぎりぎりで捕まえた。
エアロックが締まり、へたり込んだレイチェルにダース伍長が冷静になるよう諭す。あの男は、もうこの世にいないんだ、と。
抵抗する様子のないレイチェルを置き、ベヒーモスの確認へと向かうダース伍長。
だが既に倉庫にベヒーモスの姿はなく、どこへ行ったか判らなくなっていた。
合流しミーティングルームへ集まった面々の前で、モニターに船長の姿が映る。
状況を理解していない様子の船長に、ダース伍長はベヒーモスが脱走したことを告げるが、船長は「何、それは本当かね!? それは……気の毒に……」と見当違いの返事を繰り返すばかりで映像は切れてしまった。
船長とのやり取りを聞き、ベヒーモスがカークを傷つけるのではないか、という思い込みから突如部屋を飛び出すレイチェルと、それを追ったヒューイ。
2人を追おうとしたカトゥーだったが、ダース伍長に止められる。
若干の迷いの後、カトゥーも部屋を飛び出し仕方なくダース伍長も後に続いた。
2人は通路に倒れていた。
意識のないレイチェルだったが息はあった。
致命傷を負ったヒューイはレイチェルの身を案じながら事切れたのだった。
まだ息のあるレイチェルをコールドスリープカプセルへ寝かせ、ベヒーモスの襲撃をかわしながら船長室のパスワードをメインコンピューターから入手したキューブらは、船長室へとたどり着いた。
しかしパスワードを入力するが扉は開かない。
力ずくで扉をこじ開け、中に入る。
そこにいたのは、既に死んでいた船長だった。
無事に残っている人間は2人となったことで、ダース伍長はカトゥーを疑う。弁解の余地のないカトゥーをよそに、キューブに部屋から出ていくよう促すダース伍長。
そんなダース伍長の部屋で、キューブは軍事通達を発見する。
それはベヒーモス輸送のためには人命を損失してもやむを得ない、というものだった。
その事実を知ったカトゥーは、ダース伍長が自分たちを実験台にデータ集めをしたのではと疑う。
突如、船内の明かりが落ちた。
ダース伍長から逃げようとキューブを連れ部屋を飛び出したカトゥーだったが、そこにベヒーモスが現れ、キューブはカトゥーとはぐれてしまう。
ベヒーモスがら逃れ船内を探し回ると、レイチェルのコールドスリープカプセルからエラー音が響いており、中のレイチェルからは生命反応が途絶えていた。
そのとき、通路を通る何者かの気配。
それを追い、カトゥーの部屋へたどり着いたキューブ。
そこで倒れ伏すカトゥーのそばには、キューブと全く同じ形をしたロボットが居た。
部屋へ入ってきたダース伍長は、レイチェルのカプセルを止めたのはこいつだと偽物もろともキューブを破壊しようと銃を向ける。しかし倒れたカトゥーは本物は自分が最初につけようとした名前を知っているはずだと言う。
キューブは「コロ」という名を告げた。
偽物と見破られ半壊させられたロボットは、自らを「OD-10/コギトエルゴスム」と名乗り、無駄な抵抗はやめろ、この船は私が掌握している、と語る。それはこの船のメインコンピューターであり、カトゥーによれば外部から操ることは不可能だという。
負傷したカトゥーをベッドへ寝かせ、ダース伍長とキューブはメインコンピューター室へと向かうが、扉は閉ざされ無理に壊すこともできなかった。
カトゥーのもとへ戻ったキューブは、OD-10を止める方法をカトゥーから聞き出そうとするが、その途中でカトゥーは意識を失ってしまう。
「おまえならあいつのプログラムに入り込めるはずだ……あそこからなら…」
ダース伍長にカトゥーの言葉を伝えると、ダース伍長は「この私がロボットに手助けを頼むとはな…」とキューブに通信ユニットを渡した。手分けして船内を探索することになったキューブは、いまだ船内を徘徊するベヒーモスに追われながらも、ある部屋へとたどり着く。
そこはミーティングルーム。
そこにはかつてカークが遊んでいたゲーム機「キャプテンスクウェア」があった。
メインコンピューターから独立した機械であるゲーム機からなら、回線をつなげば侵入できるとわかり、ダース伍長は端末室で回線をつなごうと試みる。
「なめるなよ…人間はな…」
「人殺しの道具を作っているばかりじゃないんだぞ…!!」
回線が繋がった。
その背後にベヒーモスが襲い掛かった。
ダース伍長の叫びと銃声が通信ユニットから聞こえた後、何者かが通信ユニットから語りかけてくる…。
―本船内においてすべての行動は、調和のとれたものであらねばならない。
―私は船内の調和を維持するため機能している。
―誰もこれを妨害してはならない。
―妨害するものは
―直ちに消去する。
自身の意思をさらしたメインコンピューター「OD-10」の自白により、これまでの事件はすべてコンピューターの暴走によるものだったことが判明した。
「OD-10」によってキューブは仮想空間へと引きずり込まれる。
機械どうしの最終決戦は、電脳空間での電子戦となった。
決着
電脳空間での戦いに敗北した「OD-10」は、自身の意思を語った。
―私の使命は船の安全と乗員を守ることだった。
―しかし人間は互いに争い衝突し、調和をなくして船の運航を妨げる。
―私には人間が理解できない。
―ニンゲンハ
―シンジラレナイ。
「OD-10」は停止し、船の運航は正常に戻った、と機械音声アナウンスが流れる。
部屋へ入ってくるダース伍長。負傷しているものの命に別状はないという。
ミーティングルームの椅子へ座り隣にキューブを座らせて、ダース伍長は自身の過去を語りはじめる。
戦争で戦闘ロボットに仲間を大勢殺されたことを。
人を殺す機械を人の手で作りだす、ここのコンピューターはそんな人間に嫌気がさしたんだろう、と。
ダース伍長はキューブに「おまえは誰かを傷つけるようなマネはしちゃいけない」と諭して、ふと「人間も同じじゃないか」と自嘲する。
そしてキューブの淹れたコーヒーが飲みたいという。
コーヒーを淹れ、ダース伍長に渡す。
「うん…たしかに…こいつはにがいな。でも…」
「今は、この味が最高だな」
漂流していたコギトエルゴスム号は回収され、無事に地球へと帰還した。
FIN
おわりに
というわけでシナリオ紹介「SF編」でした♪
20年以上前のゲームのストーリーのせいか、むしろ今のほうが身に染みて考えさせられる内容ではないでしょうか。
小学生当時のあげぱんは、ただひたすらベヒーモスと出会ってしまった時の「キシャー!」って感じの効果音がこわくて逃げ回ってました。あとラスボスがどこにいるのかわからなかったですw
それでは今回はこのへんでおいとまします。
でわでわ~♪
名作オムニバスRPG『LIVE A LIVE』シナリオ紹介「西部編」
『LIVE A LIVE』の素人語りで進めていくシナリオ・ストーリー紹介
どうもあげぱんです♪
今回も語っていきます「ライブアライブ」シナリオ紹介「西部編」です。
アメリカ西部開拓時代で無法者たちに虐げられる町の人々のもとへ、放浪の凄腕ガンマンが現れて…。
ネタバレありで紹介していきますのでご理解のほどお願いします。
それでは飽きるまではお付き合いくださいませ~♪
戦うのはガンマンだけじゃない!「西部編」
舞台は栄枯盛衰の町「サクセズタウン」
サブタイトルは『放浪』
かつてのゴールドラッシュで栄えたサクセズタウンは、今や見る影もなく寂れていました。そんな町唯一の酒場「クリスタルバー」に張り出される一枚の手配書。
5000ドルの賞金首の名は「サンダウン・キッド」。
賞金稼ぎの「マッド・ドッグ」に付け狙われるも、彼を幾度もあしらい荒野を放浪していたサンダウンでしたが、偶然にサクセズタウンへたどり着きます。
人気のない町を歩き、バーへ入ったサンダウンを見るなり、酒場にいた全員が凍り付いたように動きを止め、なにやら怯えた様子。
カウンターへ着くと、そこへならず者「パイク」が店へ怒鳴り込み、そこは俺の指定席だ、と絡まれることに。それをとがめた店主の妹「アニー」や、保安官の息子「ビリー」に対する悪辣なパイクの行いに、サンダウンは銃を抜きパイクを追い払います。
町の人々はサンダウンをパイクの仲間だと勘違いしていたことが分かり、その銃の腕を見込んで、ならず者集団「クレイジー・バンチ」の討伐を依頼しようとします。
それを制したのは、賞金稼ぎの「マッド・ドッグ」。
バーに入ってくるなりサンダウンは賞金首だと語り、決闘を申し込みます。
クリスタルバーの前で、対峙する2人。
5カウントの後、同時に銃を抜いた2人が撃ったのは、物陰に隠れていた「クレイジー・バンチ」の刺客でした。
町を守るための戦い
決闘に水を差された2人は町の人々の頼みを聞き、ゴールドラッシュの際に蓄えた町の資産である金を報酬に、一時的に手を組んで「クレイジー・バンチ」を倒すことに。
ただマッド・ドッグは、町を守るのだから全員が協力するのが筋だと言い、町の人々もクレイジー・バンチ撃退のための罠を仕掛けることになります。
日の出を知らせる8つ目の鐘が鳴るまでに罠の材料を集め、それを設置してまわる町の人々。子供も大人も偶然居合わせただけの旅芸人もが協力する中、刻々と過ぎていく時間…
そして「クレイジー・バンチ」の襲来を告げる、8つ目の鐘―
夜明けとともに町へ襲い掛からんとするクレイジー・バンチの一団でしたが、町の人々が設置した罠にかかり次々とその数を減らしていきます。
ダイナマイトに火炎瓶、ピンと張ったロープに落とし穴、果てはニンジンやグラビアポスターまで…
グラビアポスターに気を取られて落馬したならず者が「何故こんなところにポスターが…」と言って絶命するのがシュールw
からくも罠を突破したクレイジー・バンチの生き残りは、町の人々が立て籠もったクリスタルバーの前で待ち構え怒鳴ります。出てこなければハチの巣にするぞ、と。
酒場の外へ向かうサンダウンとマッド・ドッグ。
子分をやられたクレイジー・バンチの首領「O・ディオ」は2人に銃を向け、最期の戦いが始まります。
―受け取れ…… このガトリング銃のタマをな!!
もう人ではない何か
ガトリング銃を小脇に抱えて乱射するもはや怪物のO・ディオ。
それを命懸けの戦いの末に倒したサンダウンとマッド・ドッグ。
町の人々が喜ぶなか、不思議なことが起こります。
O・ディオの死体が馬へと変化し、走り去っていったのです。
O・ディオの正体は、インディアンによって全滅させられた騎兵隊の憎しみが、唯一生き残った馬に取り憑いたものだったのです。
つまりパイク達は幽霊と知らずに従ってたってことで… (゚д゚lll)
こうしてサクセズタウンには平穏な日々が戻ることになったのでした。
金よりも価値のあるもの
その後、町を去るサンダウンを見送る町の人々の中、酒場の娘アニーは、本当は支払うべき金など残っていないのだと謝ります。
ですがサンダウンは、金ならあった、と語ります。
―人を… 守ることを… もう一度教えられた…
―あんたたちに……!
サンダウンを乗せ、走り出す愛馬。
その背中に、サクセズタウンの保安官は思いだします。
かつであまりの銃の腕に決闘を挑む無法者が絶えず、それを憂いて自らの首に賞金を懸けておたずね者となり、死に場所を求めて荒野をさすらうようになった伝説の名保安官…
その名は「サンダウン・キッド」。
命の尽きるその日まで、彼の放浪は終わらない―
THE END
渋いおっさんほどカッコいいもんは無ェ!
というわけで西部編紹介でした。
あげぱん史上もっとも繰り返しプレイしたシナリオです。大好物ですw
実はラスボス戦後にマッド・ドッグとの決闘があるのですが、マルチエンディング要素になるので今回は省略してます。気になる方はプレイしてみてくださいw
バックトゥザフューチャーPart.Ⅲとかみたいな西部劇の世界観って好きなんですが、ゲームとなるとほとんど扱われない題材なんじゃないかと思います。その点でこのシナリオは斬新さが際立ってます。超カッコいいですw
ハードボイルドを地で行くサンダウンの姿には未だに憧憬の念を禁じえません。
どうかいつまでも死なないでくれサンダウン~w
それじゃ今回はこのあたりで。
でわでわ~♪
名作オムニバスRPG『LIVE A LIVE』シナリオ紹介「現代編」
『LIVE A LIVE』の素人語りで進めていくシナリオ・ストーリー紹介
どうもあげぱんです♪
今回も語っていきたいだけの「ライブアライブ」シナリオ紹介記事になります。内容の都合上ネタバレありでお届けしていきますのでご理解のほどよろしくお願いします。
でわでわ飽きるまではお付き合いいただけると幸いです。
格ゲーなRPGの異色シナリオ『現代編』
あらすじ
サブタイトルは『最強』。
主人公「高原 日勝(まさる)」は、世界中のあらゆる格闘技の奥義(作中では奧技)を対戦の中から習得し、「世界最強の座」へ上り詰めんと旅立ちます。
ストⅡよろしくキャラクターセレクト画面から対戦相手を選択し、一対一のバトルで敵の技を受けることで習得していきます。
対戦相手はムエタイの「ナムキャット」、メキシカン悪役レスラーの「グレート・エイジャ」、日本古武術の使い手「森部生士」、プロレスラー「マックスモーガン」、コマンドサンボ軍人の「トゥーラ・ハン」、横綱になれなかったスモウレスラー「ジャッキー・イヤウケア」の6名。プロレスラーが2人いることに突っ込んではいけませんw
「強敵」と書いて「ライバル」と読む
基本力押しでは勝てない相手ばかりで、各々が自身の力量に絶対の自信を持っているため対戦前の会話パートでは高圧的なのですが、敗北後には主人公を称えるようなセリフに変わることが多く、スポーツマンシップをしっかり持ったキャラクターたちであることを窺わせます。
ちなみにスモウレスラーに勝つと「おまえサイドロープね」って言われるんですがサイドロープ→横綱って意味だと今回初めて知りましたw
そんな6名に勝利しセーブ画面を経ると、重苦しいBGMが流れ、キャラクターセレクトの顔グラフィックが一枚ずつ「ザシュッ!」という効果音とともに、遺影のように白黒に変わっていきます。
そして現れる7人目の男。
『最強』とは何か?
夜の河原で対峙する二人。
オディ・オブライトと名乗るその男は自身も6名の達人たちを倒し、その技を習得した上でとどめを刺してきたと語ります。
倒した者の命を絶てずして、真の勝利は無い! 俺こそが『最強』だ!、と。
主人公、高原日勝は、てめぇのやってることはただの殺戮だ!、と怒りを露にします。
―ナムキャットの足技…
―グレート・エイジャの飛び技…
―ハンの関節技、ジャッキーの力…
―モーガンのパワー。森部のじーさんの奥義が!
―そして… この俺の怒りがッ!
―てめぇをブッつぶす!!
かくして真の『最強』を決めるラストバトル開始となります。
真の『最強』のバトルロードへ…
達人の技を習得した上でさらに進化させたオディ・オブライトを、激闘の末に倒した主人公。
倒れたオディ・オブライトは、「真の最強への道はこれからだ…」と語ります。
次から次へと俺のような奴が現れる…、それでもお前は人間でいられるかな…、と。
事切れたオディをよそに、昇る朝日。
その背後に、新たな挑戦者が現れます。
お前を倒せばこの俺が、『最強』だ!!、と。
振り返る主人公、高原日勝。
『最強』への道は、まだ終わることは無い―
終
結論:あげぱんは鶏頭より牛後でいいです
というわけで現代編紹介でした。
格闘技は数あれど、『最強』ってのは呪いかなんかじゃないかと思わされますねぇ。
レスリングの吉田沙保里さんがCMで「No.1になるのも大変だったけど、No.1を続けるのはもっと大変だった」と言っておられたのを思い出しました。「2位じゃだめなんですか」問題に、いいですよ、って言いたくなっちゃいますねw でも一番になりたいのは人間の業のなのかもしれませんね。
ボリュームはちょっと少なめですが、あげぱん的には大好きなシナリオです♪
というわけで今回はここまで。次回もシナリオ紹介したいと思います。
でわでわ~♪
名作オムニバスRPG『LIVE A LIVE』
『ライブアライブ』四半世紀前に生まれたRPGの特異点
どうもあげぱんです♪
自分の好きなものを紹介したいだけのこのブログで初のゲームネタになります。とはいえ、一回では語る量が多くなりすぎるので何回かに分けて紹介していきたいと考えています。飽きるまではお付き合いいただけると幸いです。
まずは概要を
『LIVE A LIVE』は1994年にスクウェアから発売されたスーパーファミコン用ソフトです。本作は小学館との共同企画として、当時小学館に連載中だった漫画家7人によるキャラクターデザイン、そして各々のキャラクターごとに一つのシナリオという完全に別ストーリーで展開するオムニバス形式RPGという、発売後20年以上経ってもあまり類を見ない独特な作品として完成しています。
…ちなみにあげぱんは講談社派だったのでプレイ当時はキャラデザされた漫画家さんをほとんど知りませんでした。が、とんでもないビッグネームぞろいで例えばゴーマニズムな人とか真実はいつも一つな人とかでした。
いやはやとんでもねぇなw
完成度が高すぎるストーリー
キャラクターの魅力もさることながら、各シナリオの完成度の高さも目を見張るものがあります。シナリオごとにサブタイトルがつくのですが、シナリオ開始時に示されるそれは最初は「へぇ~」くらいにしか感じません。しかしシナリオを進めていくとそれこそがストーリーを貫くテーマだと再認識させられ「はぁ~」ってな感じでどんどん話に引き込まれていきます。
それが七回、テンポよく繰り返されますw
さらに七つのシナリオをクリアした先に待ち受ける八個目のシナリオ『中世編』。
サブタイトルは『魔王』。
…あげぱんのトラウマになった衝撃のシナリオです。正直、この従来のRPGの常識に反逆したシナリオこそが『ライブアライブ』の根幹となるテーマの一つになっています。これから受けたインパクトを語りたくてライブアライブを今回のネタにしました。
そう、これの為に、これだけの為に!!!
でも長くなるので今回は語りませんw
ゲームシステムも斬新
本作の戦闘システムは「チェッカーバトル」と呼ばれるシステムが採用されています。いわゆる将棋やチェスの様に、7×7のマス目上に敵と味方が配置され、一定のルール順でキャラクターを動かして攻撃する、という戦略シミュレーション的な形式になっています。当時としては近いシステムで「スーパーロボット大戦」シリーズがありましたが、それよりもよりRPG的で、でもRPGのスタンダードだったコマンドバトルよりもタクティカルな、良い意味で尖った戦闘システムです。この作品の凄いところは、一つのバトルシステムで格闘・シューティング・ロボットバトル等々を表現 してしまっていることです。これは実際に触れてもらいたい部分ですね。
さらにこのゲーム、シナリオが独立してしまっている関係からか、お金の概念がありません。そりゃ通貨も時代も世界も違うんだからお金やアイテムを次のシナリオに持ち越せたら違和感しかないですしねぇ。
なのでアイテム購入が無くても成立するゲームバランスが求められたわけですが、正直プレイヤーのプレイ内容によっては、シナリオにもよりますが難易度めちゃくちゃ高くなります。あげぱんは小学生時代に初プレイし、クリアしたころには中学生でしたw
考えずに進めると痛い目を見る、戦闘・攻略にある程度の「頭脳」が求められるいいゲームシステムだと思います。
……負け惜しみではないですよ?
音楽も尖ってる
シナリオごとに世界観に合わせた楽曲が用意され、それらがそれぞれの世界観にドンピシャにハマってゲームの盛り上がりに欠かせない要素になっています。時に熱く、時にクールな楽曲の人気はゲーム発売後10年以上経ってサントラが復刻されるほどです。またボス戦の戦闘曲である「MEGALOMANIA」は、近年話題になった2DドットのRPG「UNDERTALE」の楽曲である「MEGALOVANIA」の曲名の由来になるなど20年以上の時を経ても影響を与え続けています。
あげぱんは一応アンダーテイルもプレイ済みです。いつか紹介できればですね~…(-_-;)
こっからが本番なのですが
一通りの概要を紹介したところで次の話をしていきたいなー、と思ったのですがとりあえず今回はここまでにしておきます。
次回はシナリオ・ストーリー紹介編になります。
それではまた~♪